飛行機が好きである。
何をいまさらと思われるかもしれない。
特にマニアという程でもないが
ともかく好きだ。
しかし飛行機に詳しいわけではない。
知人の飛行機に詳しい方と話をすると、
あまりに知識量が違いすぎて
好きなどと言うのはおこがましいと
常々思わせられる。
飛行機も好きだが、
飛行中に見える景色がまた好きである。
そこには明らかに歯医者の日常ではない
見事な景色があるのだった。
地表が見えれば
地理的にどこを飛んでいるか
推測するのに忙しく、
雲間を飛べばフラクタルな雲の形に魅了され
頭上と眼下に雲が流れていれば、
ゾクゾクしてしまう三宅であった。
家族には呆れられているが、
どうか許してもらいたい。
三宅の父もそんな感じであった。
遺伝ナンです。