「あの、よろしかったら!」
患者様から差し出されたものを見て、
三宅はキョトンとした。
写真の小説だったのだ。
「実は私、小説家なんです」
「!」
この北見で、なおかつ自分の歯科医院に
小説家の先生が存在しているとは
夢にも思わなかった。
今年上梓した作品である。
そうしてミーハーな自分は
奥から新品のマジックを持ち出してこう言った。
「サインしてください♡」
頂いたサイン本を歯科衛生士に
見せて自慢するのはさらにミーハーであった。
こういう方は地域的に大切にしたいと思います。
僕は上手にしゃべれない (teens’ best selections)
- 作者: 椎野直弥
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/02/09
- メディア: 単行本
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