三宅が小さい頃の『クリスマス』といえば、
12月25日であった。
父は職場でクリスマスパーティを行い、
三宅は図々しくプレゼントを
せしめたものであった。
三宅が歯医者になった頃には、
12月24日こそクリスマスの最たる日であり、
クリスマスに恋人がいないことは
恥ずべきことで、
恥ずかしい三宅であった。
三宅が歯科医院を続けて20年たった頃、
クリスマスはハロウィンの後に始まり、
飾り付けも年々簡素になり、
新年のそれと共有される様になった。
24とか25日とか特定の日にちによる
特別感は無くなったかの様に感じる。
イブに誰といようが何も言われなくなったのだ。
個々が好きにすれば良い。
プレゼントだけあれば良いというクリスマスは、
誰もが思うクリスマスではないのではないか。
いつかまた特別な日になるといいなぁ。
メリークリスマス、エブリバディ。