院長の「なんていうか」日誌

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日本小児歯科学会大会参加日誌〜大阪編・その2〜

5月14日(木) 「A hard day's night 」


学会当日、
朝食は午前8時に部屋の前で
集合と三宅が決めた。
朝食は相談の上、
バイキングを選択。
安いツアーなのに
朝食付きで運がいい。


しかし、8時に三宅が部屋の前に
集合することはなかった。
単に寝坊したのである。
前日からの緊張のせいか、
あまり自室で寝ることができず、
午前4時に目を覚ました後、
再び起きたのは7時50分であった。


いかな身支度に時間のかからない
三宅であっても、
流石に10分ではどうにもならぬ。


結局、スタッフには先に朝食会場に
下りてもらい、10分遅れで到着した。
皆静かにモソモソと食していると、


「寝坊したんですか。」
と遠慮がちに[ささき]が聞いてくるので、
「そう。8時チョット前に起きたの。」と
思わず40代男らしからぬ言い訳をした。
ううむ、ダブルに不覚。




学会会場は大阪大学構内の
コンベンションセンターであった。
宿泊した心斎橋のホテルから
地下鉄・御堂筋線千里中央まで30分、
そこからバスで35分程かかる場所であった。
見慣れぬ大学は遠く感じたが、
緑が多く北大に似た良い環境であった。



このあと参加登録を行い、
みやけゆう歯科医院のスタッフは
各自、学会参加のレポート提出が
言い渡されているので、
スタッフは各々発表を見に行った。


三宅はむし歯を予防する
[フッ素]関連の発表を聞きに行った。
いくつかの大学の発表を聞いたが、
膨大な時間をかけたと思われる
それぞれの研究発表に対し、
容赦ない質問や指摘が飛んでいるのを
目の当たりにして、


「ああ、そういう世界だったな。」


と緊張と共に身が引き締まる。




午後のセッションでは
歯科衛生士向けの講演があり、
これには歯科衛生士たる
スタッフ全員に
参加してもらった。



小児歯科には歯科衛生士が欠かせない。
必然的に小児の診療に関係する
歯科衛生士が集まるので、
今年の会場にも立ち見が出ていた。
内容は少々硬く、
特に新卒の歯科衛生士には
難しかったのではないだろうか。


この歯科衛生士セッションで
心に残ったのは、
神奈川の保健所に勤める歯科医師
放った一言である。



「歯科医院は地域の一部であり、
 かつ、親とは違う視点から育児を
 見て行く必要がある。」


ううむ、深い。
小児歯科医として
育児との関係は避けられない。
わかっていても、
少しづつ治療との関係で
育児を考えるゆとりは希薄になる。


朝の[ささき]の様にズバリ
言い当てられた気持ちである。
おもわず唸るしかない。
これだから学会は面白いのである。




我がスタッフはどのように
感じたであろうか。
レポートの内容が楽しみである。



It's been a hard day's night
And I've been working like a dog
It's been a hard day's night
I should be sleeping like a log



A hard day's night
Song By Beatles