院長の「なんていうか」日誌

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喫茶店の福音

幼少の頃からよく喫茶店に行っていた。
もちろん両親と一緒である。
1人で行っていたら
昔で言うところの
「不良」か「大物」である。


特に父は週に1ないし2度、
街中に出るたびに
必ず喫茶店に足を運んでいた。
特に北見市の4条通りにあった、
パレスホテル1階の
シルクロード」という喫茶店
父のお気に入りで、
よく家族で行っていた。


シルクロード」は、
薄暗い照明で
何か怪しげなムード、
黒で統一されたソファ、
入るとコーヒー豆を煎る香りに包まれ、
日常の喧騒から私たちを
隔絶してくれる。
そんな大人の空間だった。
これこそが喫茶店の醍醐味ではないかと思う。
そう言った点で、
三宅の好きなスターバックスコーヒーでも
全国の喫茶店に取って代わるのは
今後も難しいのではないかと
勝手に想う。



1970年代に流行した
スペースインベーダー」という
TVゲームが喫茶店
テーブルに組み込まれていた時、
父にせがんで喫茶店
よくプレイしに行った。
学校ではゲームセンターへの
出入りは禁止されていたので、
後ろめたさもあったが、
当時は珍しかった
TVゲームへのあこがれもあって
父と喫茶店に行ったものだ。
学校で禁止されているようなゲームに
なぜか父は寛容だった。
大人の空間たる喫茶店ゆえの
話かもしれない。



日本に喫茶店が出来たのは
1878年の神戸だというから
130年の歴史ある業種だ。
最近でいう「カフェ」と
「喫茶店」は果たして
同義語であろうか。



茶店にしろ、
カフェにしろ、
その店の命は
やはり飲み物の味だと思う。
コーヒーでも紅茶でも
オリジナリティあふれる
美味しいドリンクに出会った時は
三宅の頭上で福音の鐘が鳴る。
この上ない幸せな気持ちである。


かくして三宅も
父の年代に近づくにつれ
心地よい喫茶店がないか
探すようになった。


北見にもたくさんの
優れた喫茶店がある。
この文章を書いていたら
アイスコーヒーが
飲みたくなった。
北見には抜群に美味しい
コーヒーを出す店がある。
いつの日か皆様に
紹介することとしよう。




それでは



行ってきます。