院長の「なんていうか」日誌

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品川で

先週の金曜日の診療後、
三宅は機上の人であった。
土曜日から東京で行われる
研修会に参加するためである。


勉強のためだから致し方ないのだが、
診療後に家族の顔も
ロクに見ないまま、
バスに飛び乗り、
飛行機に飛び乗るのは
心情的に物悲しい。


寂しく空港の待合室で
弁当をほお張っていたら、
先輩歯医者が同じ便で飛ぶため
待合室に入ってきた。
最終便の飛行機で
地域の歯医者に合う事は
珍しくないのだが、
今回も然りである。


声をおかけすると
三宅より長い期間、
研修に行かれるとの事。
三宅ひとり郷愁に浸っている
場合ではないのである。



強い雨の中、
飛行機は何事もないかのように
ヒョイっと離陸した。



羽田までの航路は
極めて順調であったが、
航空管制のため、
千葉〜茨城の上空でしばらく
旋回していた。
しかし、
そこから見える
夜景がまた素晴らしい。
点在する家々の灯と
道路の照明がそれぞれ
集中と分散を重ね、
まるで天の川を
見るかのようであった。





定宿の品川に着くと
午後11時過ぎにも関わらず、
駅前ビルの店舗では
人々が集い、
沢山のカップルが
楽しそうに話し、
かたや仕事の打ち合わせを
しているであろうグループもいる。
北見でこの光景があるとしたら
夏のお祭りくらいだろうか。
上京するたびに思うのだが、
今回も都会の力強さを
感じずにはいられなかった。
この日本のどこが
不景気だというのだ。





ホテルに着くと11時半。
明日はいつもとは違い
専門ではない科目の研修会である。
そのことを考えると、
さっぱり眠れない三宅であった。