院長の「なんていうか」日誌

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ハードな研修会


先の土曜日、
東京で開催された研修会は
お茶の水にある順天堂病院横の
会場で行われた。
学生の時分、
三宅の兄がこの近辺に
住んでいたため
夏休みに出てきては、
お茶の水の書店などを
練り歩いたもので、
三宅には懐かしい街である。
JRお茶の水駅の風情も
昔と変わらず味がある。






内容は[入れ歯]の研修会である。
三宅の専攻は[小児歯科]であるから、
[小児歯科]と[入れ歯]となると
歯科のカテゴリーの中では
遠い存在である。
対象となる年齢層が
大きく異なるからである。


研修の講師は阿部先生と言う
この業界では著名な方である。
以前にレクチャーを聞いた事があり、
阿部先生の手法に興味を持って
著書を買い実践してみたが、
本にあるようには行かないのである。
まあ、ここで上手くいくなら
三宅も本が書けるのかも知れぬ。


幸い、
同じ内容の実習付き研修会が
定期的に行われているので、
申し込んだのが事の始まりである。
しかし著名な講師のため、
研修を無理に申し込んでも
1年近く待つ事となった。





「楽しくやろう。」と発して
講師の阿部先生は研修会が始まった。
大学の授業ではないので
基礎的な事は分かっているものとして
話しを進めて行くため、
自分の頭が講義に遅れないよう
常に緊張している必要があった。


ただ、
阿部先生は話が上手く、
休憩時間を待つような、
そんな気分には全くならなかった。
なるほど著名な訳である。
魅力的なお方である。



ここだけの話だが、
多くの講演会や研修会にでるたびに
三宅は凹む。
目から何枚もウロコが落ち、
自分の不勉強さを悔やむ。
井の中の蛙大海を知らず」である。




この研修会ではたびたび
休憩が取られたが、
驚いたのは昼食中も
講義が続く事である。
「食べながら話を聞いてください。」
「食べながらこのビデオを観てください。」
といった具合である。


いくつか研修会に
参加した事があるが、
ここまでハードなのも
珍しいのではないか。
研修はそんなペースで
2日間行われたのである。
三宅は研修会の昼休みには
散歩に出かけるのだが、
今回、そんな暇はなかった。
阿部先生は54歳と伺った。
なんて真面目で
タフな先生なのだろう。



最終日は飛行機の関係で
研修終了前に会場を後にした。
帰り道、
自分の診療を振り返って、
すごく参考になり勉強になったし、
満足度が高い研修会だった。





モノレールに乗りながら
もの思いにふける三宅を、
沈む夕陽が静かに
癒してくれた。





さて、
引き続き勉強しかあるまい。
新しく材料や器具を買わないと。