院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

Wild Hogs/団塊ボーイズ(2007年 アメリカ)


アメリカのシンシナティに住む
ダグ、ウディ、ボビー、ダドリーの4人は
大学の同級生で「Wild Hogs」という
バイクのツーリング・グループで
週末に集まる間柄だった。


4人それぞれ家族・生活・仕事・恋の悩みに
行き詰まっていたが
ウディの呼びかけで、
アメリカの西海岸まで
3000キロのバイク旅行に出かける。
皆が『あの頃の自分』を取り戻す為に・・・。



ディズニー配給のこの映画は
ジョン・トラボルタなど
個性満載な豪華俳優達が
『オジサン』の悲喜こもごもを
演じたコメディである。
トラボルタの3枚目の演技が可笑しい。


ダグ役のティム・アレン
三宅の好きな俳優だが、
なんと歯医者役。
彼は仕事には困っていないが、
コレステロール過多で減量中。
息子には相手にされず、
「息抜きは必要よ」と
患者から諭される始末。


ダグの奥さんが、
「(息子の)送り迎えお願い。」
と急用をダグにお願いすると、


「急患が入ったんだ。」


「歯医者なのに?」


「歯医者だって医者だ」
 


この件(くだり)が
少々リアルである。
「医者」と「歯医者」が比較されるのは
歯医者自身によって受け止め方が
違うかも知れぬが、
よくある事ではないかと思う。
観ていて、なんていうか
痛いところを突いてきたと
思わされる。


もっとも、「痛い」のは
歯医者部分ではなく、
『オジサン』を扱う部分だ。
40代を超えた男なら
その身体の衰えや、
妙な「こだわり」など
心当たりがあるシーン等、
彼らの会話が「痛く」て
ハラハラする。


しかし、このあたり
アメリカ人も日本人も
そう変わりないのが分かると
ちょっと気が軽くなる。



プライドと現実を噛みしめながら、
ハーレー・ダビットソンで
広いアメリカを駆けぬけていく。
大きな、ビックリするような
展開もないのだが、
バイクに乗っていない三宅も
爽快な気分になる。
そんな映画だ。



ディズニー配給でコメディに分類されるが、
これは全く「オジサン向けの映画」である。
(セクシュアルな意味ではない。)
興味がある方はお子様が
寝静まった大人の時間に
こっそり観る事をお勧めする。



来年パート2が公開予定である。



WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]

WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]