最近「痩せましたね」と
沢山の人に声をかけられるようになった。
三宅自身に自覚はない。
だが己の姿を鏡に映すと
確かに「痩せた人」に見える。
三宅が歯医者の
国家試験に合格した時は
「太めの人」であった。
おまけにはじめて務めた
昭和大学歯科病院の
隣にはミスタードーナツがあり、
朝食はドーナツ1個と
ミルクティーと決めていたため、
気がつくと体重は70キロであり、
ただでさえ「モテナイ君」なのに
ますますマズイ状況(自分比)に
なったのである。
その後三宅が代診として
道内の歯科医院で働いていた時には
すでに痩せた体形に戻っていた。
イロイロあったのである。
その歯科医院で
三宅の診た年配の患者様が
お帰りになる際に、
深々と頭を下げた相手は
卒業したばかりの
後輩の歯医者に向かってであった。
その彼はかなり大きいというか
「恰幅」が良かったのである。
歯医者としては
「太った方がイイカナ?」
「もっと美味しいものを食べた方がイイカナ?」と
今でも自問自答するのだった。