SLオホーツク号は
７月２日、３日限定で
北見ー網走ー斜里を
３６年ぶりに結ぶ
蒸気機関車である。
当然のようにチケットは即完売。
鉄道が好きな方には
たまらないのであろう。
三宅も乗ってみたかった。
三宅の実家の前は
むかし石北線の鉄路があって
SLがわんさか走っていた。
モクモクと煙を出して走っており、
三宅の母親が洗濯物が干せぬと
ブツブツ言っていた記憶がある。
懐かしさも兼ね、
子ども達を連れて
北見駅までSLを見物しに行った。
もちろんカメラを抱えてである。
モクモクと煙を上げて
SLオホーツク号がやってきた。
昔より煙は控えめである。
しかも煙が白い。
昔は黒煙だった。
懐かしさもあって
カメラのシャッターをバシバシと
切って悦に入っていたが、
子ども達はと視線を移せば
さしたる感動はないようである。
「SLって早いの？」
「いまの特急より遅いかな」
「ふーん」
息子との会話に
埋め難いギャップを感じずには
いられなかった。
しかたがない、
こっそり１人で
写真を楽しもう。
