院長の「なんていうか」日誌

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スーパーマン(1978年 アメリカ)※ネタバレあり


「いっしょに観に行きましょうよ」


いまから32年前の夏に
東京の伯母が北見にやって来て
小学6年生の三宅にそう言った。
この年に公開された映画、
「スーパーマン」の事である。


今はない[北見中劇]という映画館へ
伯母と観に行ったのが懐かしい。



「スーパーマン」ことカル・エル
地球から遥か離れた
クリプトン星からやってきた。




地球で養父母に拾われたカル・エル
クラーク・ケントと名付けられ
やがて逞しく成長する。



月日が流れ、
クラーク・ケントは新聞記者になるが、
宇宙人としての能力を発揮して
人類を危機から救うのだった。
やがて人々は『スーパーマン』と
彼を呼ぶようになる・・・。



父親役のマーロン・ブランドが渋過ぎる!


伯母が好きだったのは
クラーク・ケント
養父母の元を離れ旅立つシーンである。


どこまでも広がる小麦畑の中で
抱きあう養母とクラーク。
宇宙の見知らぬ星から始まって、
それは見事な構図で
叙情的にクラークの心情を表している。



クラークがヒロインのロイス・レイン
夜のマンハッタンを飛ぶシーンは、
現在あらためて観ると
特撮という点で少々見劣りする。


しかし、
絶妙の脚本とカメラワーク、
ジョン・ウィリアムズの素晴らしい音楽で
とても気持ちのいいシーンだ。
映画館に足を運んだ誰もが、
スーパーマンと一緒に飛んだのである。


三宅も伯母と飛んだのだ。



30年ぶりに観てみたが、
小学生の時に観た感想とは少々違っていた。
『スーパーマン』という活劇ではなく、
親子の絆をテーマとした
作品である事に気付く。
普遍的なテーマであるがゆえに、
多くの観客の心を捕え
大ヒットしたのだろう。


こういうのが[映画]だと思う。



この映画の結末は
賛否両論だそうである。
三宅は肯定派だ。


スーパーヒーローなのに
「迷いまくり」なのが、
身近で好きだ!


映画[スーパーマン]は
いま観ても色褪せない
夢のある傑出した映画だと思う。



あなたも飛べる。



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