院長の「なんていうか」日誌

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ゆく河の流れは絶えずして


ひょんなことから
この絵本の存在を知った。


声に出すことばえほん
『ゆく河の流れは絶えずして』


有名な古典「方丈記」の
冒頭部分を
絵本で表現したものである。


中学校で習って30年を経て
どうしても欲しくなって
すぐさま手に入れた。


こんな絵本が30年前にあったら
三宅の古典の点数も
いくぶんマシだっただろうに・・・。


     ◆


「ゆく河の流れは絶えずして、
 しかも、もとの水にあらず。
 淀みに浮かぶうたたかは・・・」


     ◆


あくまで冒頭部分だけなのだが、
その無常観が現代にも
なんら変わる事なく通じ、
川の流れやアサガオ
例えているのである。


     ◆


「その、主と栖(すみか)と、
 無常を争ふさま、
 いわゞ(ば)
 あさがほの露に異ならず。」


     ◆


思わずウットリする。
なんという名文なのであろうか。



なぜか目頭が熱くなる絵本である。



ゆく河の流れは絶えずして (声にだすことばえほん)

ゆく河の流れは絶えずして (声にだすことばえほん)