ひょんなことから
この絵本の存在を知った。
声に出すことばえほん
『ゆく河の流れは絶えずして』
有名な古典「方丈記」の
冒頭部分を
絵本で表現したものである。
中学校で習って30年を経て
どうしても欲しくなって
すぐさま手に入れた。
こんな絵本が30年前にあったら
三宅の古典の点数も
いくぶんマシだっただろうに・・・。
◆
「ゆく河の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたたかは・・・」
◆
あくまで冒頭部分だけなのだが、
その無常観が現代にも
なんら変わる事なく通じ、
川の流れやアサガオに
例えているのである。
◆
「その、主と栖(すみか)と、
無常を争ふさま、
いわゞ(ば)
あさがほの露に異ならず。」
◆
思わずウットリする。
なんという名文なのであろうか。
なぜか目頭が熱くなる絵本である。
- 作者: 鴨長明,齋藤孝,軽部武宏
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2007/09
- メディア: 大型本
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