2012-04-14 セスナの夢 父はことある度に、 「セスナに乗りたい」 と家族に漏らしていた。 父は飛行機に乗ると 子どもを差し置いて 窓側を占拠する男であり、 離陸から着陸まで 窓ばかり見ている人であった。 恐らく自分の住む北見の街や、 オホーツクの景色を 機上から眺めたかったのだろう。 しかし、 母の頑強な悲鳴に近い反対から 父の望みが叶うことはなかった。 さて、 三宅が父と同じ望みを持つかどうかは、 家人の悲鳴を聞きたくはないので 今のところヒミツである。