「風も震えるヘアピンカーブ・・・」
三宅が歯を食いしばって
ヘアピンを通過しながら
幼少に聞いた歌のフレーズを
おぼろげに思い出していた。
網走の[呼人スポーツトレーニングフィールド]には
ゴーカートがあって、
ちょっとした長いコースを
僅かなペイで走る事が出来る。
1人用のカートは
スパルタンな仕様で、
子どもでなくてもそのスピードに
ビックリする事請け合い。
いかなディズニーランドでも
ゴーカートのアトラクションでは
こちらが勝ちだ。
三宅も男なので
レーサーになりたいと
思った事が無いわけではない。
『コワイ!』と思うスピードで
コーナーにさしかかって、
タイヤを鳴らしながら
インコースを回っていくと
燃えるものを自分の心に
感じるのであった。
「負けじ魂 親譲り・・・」