『The Iron Lady』
（邦題：マーガレット・サッチャー鉄の女の涙）は
元イギリス首相のサッチャー女史の半生を
映画化したものだ。
マーガレット・サッチャーは2002年頃から認知症になり、
夫のデニス・サッチャーが他界した事を
度々忘れてしまう。
認知症に悩ませられながら、
彼女が希望に燃える若き日々を思い出す。
首相になり「フォークランド紛争」から
側近の造反による首相交代に至るまで、
彼女が過した首相在任中の１１年間を、
現代の彼女が「夫デニス」と共に振り返る。
もういないはずの夫と・・・。
主演のメリル・ストリーブは
この作品でアカデミー賞の主演女優賞を得た。
『鉄の女』と異名を取る本人に負けない演技で、
本人が出演しているのではないかと思わせられる。
すごい女優だと思う。
マーガレット・サッチャーが
偉業を成した政治家である事は歴史的事実だ。
この映画は彼女のドキュメンタリーだけを
追い求めるのではなく、
「一女性としての人生」を振り返っているのが
とても印象付けられた作品でだったと思う。
ラストシーンの静かさと美しさが
とても心に残る。
