院長の「なんていうか」日誌

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寄り道時代


三宅が小学生のころ親しかったYは
飲み屋の子どもであった。


学校の帰り道に閑散とした
昼場の飲み屋街を
よく2人でウロウロして
飲み屋街の抜け道やビルの隠し扉など、
妙に詳しくなった程である。


我が子には言えないが
2人して寄り道の常習犯であった。


中学2−3年も同じクラスになったが、
彼女と一緒には帰らなくなった。
先方が思春期だったのだと思う。
残念に思いながら双子の兄弟や
警察官の息子と寄り道をして帰った。


卒業式の後、
彼女は三宅にネコのイラストを
記念に描いてくれた。


「将来、東京に出てマンガ家になるの」



はたして彼女がマンガ家になったか知らないが、
いつか話をしたいと思う。