お昼休みにスーパーへ買い物に行った。
レジ袋に買ったものを詰めていると、
初老の女性が近寄ってきて三宅に声をかけた。
「あのう・・・いや違う」
何が違うというのだろう。
その御婦人は慌てて小走りに
スーパーの店員さんのところへ行き、
何か話していた。
そう、三宅を店員と間違えたのである。
実は今までに何度も間違えられた事があるのだ。
どうやらワイシャツにスラックス、
そしてネクタイ姿がそれを連想させる様だ。
過去に最初から最後まで
お客さんの探していた商品のところまで
案内したほどである。
もしかして歯医者ではなく
どこかの店員として働いていれば、
思わぬ成功があったのかも知れぬ。
なかったかも知れぬ。