小さい頃の三宅は
ニンジンもピーマンも嫌いで、
典型的な「好き嫌い」少年であった。
ニンジンは土を草を同時に食べているかの様な味で、
ピーマンは苦い薬の味がした。
給食などどうしても食べなければならない場面では、
般若のような顔をしながら
その苦悶と絶望の長い時間を味わったものである。
ところが最近はニンジンもピーマンも
どちらも美味しいのだが、
どうした事か。
年齢を重ね三宅の味覚が変化したのか。
それとも品種改良が進み、
味が変わってしまい三宅の知っている
昭和のニンジン&ピーマンは
遠い過去のものになってしまったのだろうか。
理由はよく分からぬが、
特にニンジンがおいしい。