高畑勲展の話ばかりで恐縮だが、
氏はほとんど絵を描かなかったそうだ。
それゆえに作品を作る際には
キャラクターの『設計』を詳しく決めて
アニメーターに発注するのだそうである。
『赤毛のアン』(1978年)の場合、
子どもの頃のアンはわざわざ
ギョロ目でギョッとするようなデザインにし、
次第に美しくなってゆくよう注文をつけたのだそうだ。
アニメーターの近藤氏がこの難題に見事に答え、
作品を成功させてゆく。
三宅も本放送の際に父とよく観ていたものだが、
当時はそんなこと考えもしなかった。
そのアンの原画の実物を見て、
あまりの迫力に圧倒されてしまった。
上の写真では伝えきれない。
迫力ある原画で感激した。
それはアンだけではなく全ての作品で同じであったのだ。
そうして『火垂るの墓』の原画で泣く。