日本全国の歯科医院では
混む時期が概ね決まっている。
これは歯科医院の事由ではなく、
日本人の性質・風習によるものが大きい。
まず混むのが今この時期、
『歯科健診シーズン』である。
別に意味で年度はじめにもあたるのが
影響を与えているだろう。
歯科健診といえば児童・学生が主なものに
思えるかとは思うが、
成人して社会人になってもこの時期に
受診される方は多い。
最も混雑するのは年末だ。
『夜越しの金は持たない」という言葉に表されるように、
日本人の性格上、年の締めくくりまでに
個人の懸案だったむし歯なりの問題点を解消しようと
考えるのであろうと、
何かの専門書で読んだ。
もう20年も前になるが、
大晦日の休日当番の担当時にその高齢な女性が
当院にいらしてこう言った。
「明日までに入れ歯を上下作り直してほしい』
さすがに無理だ・・・。