ナイキが作ったスポーツシューズの定番、
「エア・ジョーダン」の開発秘話をテーマにした映画を見たので
ご紹介しよう。
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1984年のこと。
アメリカ・ナイキのバスケットシューズは
コンバースやアディダスに押されて
今や部門閉鎖の危機に晒されていた。
ナイキのバスケットシューズを担当するソニーは、
18歳の新人NBAプレイヤーに目をつける。
「ヤツは本物だ!」
その彼の名はマイケル・ジョーダン。
しかしマイケルはアディダスとの契約を希望している上に
ナイキは超ダサいとすら思っており、
交渉すら出来ない状態であった。
ところがソニーは無謀にも
マイケル・ジョーダンとの契約に突き進む。
無謀な行動を経営者達から戒められても、
「彼が靴を履くんじゃない。彼が靴なんだ!」と力説する。
ついにはソニーが会社を巻き込んで
勝負に出ることになるが・・・。
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初めに映画を観始めると、
日曜日の昼にテレビで流れていそうな雰囲気だが、
次第に話が熱を帯びてスルスルと進む。
結末は知っているはずなのに、
全く目が離せない。
仕事をしていると誰もが経験しそうな
チャレンジしたい気持ちと
諦めのウエットな空気が
どこの世界にもあるのがわかる。
優れた脚本と丁寧な映像。
そして無駄のない演出。
おまけに豪華な俳優陣。
これは見応えのあるすばらしい映画だ。
今年のゴールデングローブ賞を獲ったのも納得。
クリエイティブとはこういうこと。という
メッセージを感じる。
傑作。仕事をしている人におすすめです。