今日当院に来院した女の子は
2歳なのにしっかりしている。
1人で診療台にのって
歯みがき指導を受けていた。
ふと見ると左頬にひっかき傷の
様なものがあるので、
「この傷、どうしたの?」と訊いたら、
「カマイタチなんです。」と母親。
カマイタチって・・・、
北見でもあるんだっただろうか?
自分の記憶を検索しても、頭に浮かぶのは
かの手塚治虫の作品であるブラック・ジャックの
中にそんな話があったことぐらいである。
カマイタチは風の中心に出来る
真空が皮膚を切ってしまう現象とされ、
ブラック・ジャックの話でも
傷害事件の犯人にされたブラック・ジャックが
自らを実験台にして
カマイタチに切らせると言う話だった。
ところがどうも自然界に
そんなことは起きないらしい。
もともとは古くから日本に伝わる
妖怪の名前でもある。
果たして、我が患者様に何があったのか。