院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

北見市「緑のセンター」

SLを見に行く前の日曜、
北見市の北側の山の上にある
北見市「緑のセンター」に行った。
平成5年に出来たこの施設は
北見市の「緑」の保存や、
市民からの園芸など植物に関する
相談を受ける施設である。


もとより存在は知っていたし、
幾度となく施設の前を通っているが、
足を向ける事はなかった。
「草や花は野に咲くようにあるべき」
という妙なポリシーを持つ三宅ゆえ、
[園芸]という言葉に
引っかかってしまうからである。
「草木は芸ではあるまい。」




しかし、
先週に娘が学校の遠足で
緑のセンターを訪れた後から、
三宅に「もう一度行きたい」と
何度もせがむようになった。


「癒されるの。」


「温室に草花があるだけでしょう。」


「すっごくイイの。」


「温室が?」


「涼しいんだよ。」



温室なのに涼しいとは
どういう事なのだろう。
ともかく娘があまりにせがむので、
しぶしぶ行ってみる事にしたのである。





「・・・・・。」



三宅は絶句した。
あまりにも爽やかな空間・・・。
しばらくは感嘆の息を漏らすだけであった。



かくも見事に木が生い茂っているのである。
真ん中の木はヤシの木だろうか。
どう考えても
北見に自生する木ではない。


「平成14年に4トントラックでここに来たんだ。」


口ぽかんとしている三宅の後ろで
穏やかな声が聞こえてきた。
緑のセンター長の[清水]さんである。


「それから大きくなったんだろうねぇ。僕いなかったけど。」


彼は流暢に木々の説明を始めた。
やはり手間ひまとお金をかけられているので、
この温室にある木々は元気なのだそうである。


「家じゃなかなか出来ないねぇ。」



この日、三宅が最もショックだったのは
みやけゆう歯科医院に置いてある
観葉植物と同じ種類のものが
三宅の背よりも高く、
スクスクと元気に生い茂っているのである。


「環境が悪いと伸びないわ。」


という清水さんの言葉が追い討ちをかける。
植物が好きとか言っていて、
草木に優しくない環境が
みやけゆう歯科医院なのであろうか。
[芸]もないのである。


ああ・・・。





娘の言う通り、
温室内はとても涼しかった。
ビニールハウスにありがちな
ビニール臭もないし、
マイナスイオンどころではなく
とても安心出来る健やかな
空間であった。
少なくとも三宅にとって。


清水さんから知恵も授かった。


「風通しの悪い場所ではダメだねぇ。」


空気の流れの無いところでは
植物はうまく育たないのだそうだ。
みやけゆう歯科医院の風除室にある
コンシンネ]という観葉植物は
10年選手である。
なるほど、人が通り風が起きるのであろう。
いい事を訊いた。


娘は三宅の好みを知って
連れてきたかったのではないかと思う。
彼女の思惑通り、
緑のセンターはとても
素晴らしい場所であった。
娘は「どうだ」という顔で
三宅を一べつしてから微笑んだ。
してやられたのである。




写真はセンター内の
月下美人
メキシコ産のサボテンの仲間である。
夜に1日だけ花を咲かして花を落とす。



花言葉は、



「もう一度会いたくて」