先日、三宅は映画「イエスマン」を観て
すっかり機嫌が良くなってしまった。
我ながらこの単純さには度々驚くが、
けっこう自分の好きなところである。
劇中にあるのだが、
主人公たちが『あてのない旅』に
出かけるのを観てうらやましく思い、
急に三宅の家族を連れて
この連休に札幌へ出かけてしまった。
家族もいい迷惑だと思うが、
そこはそれ三宅の家族だからにして
「行こう、行こう。」と、
朝も早くから車に乗せられて
大変だろうと思うのだが
全員キッチリ起きて
出かけるのである。
札幌で何をしてきたと言う訳ではない。
兄は「札幌で何かイベントがあるの。」と訊くが、
思いつきだから何も無く、
旅そのものが目的なのだ。
札幌へ行けば決まって行く喫茶店が
ＪＲ札幌駅前の大丸にある
「アフタヌーン・ティールーム」である。
ここは広く取った天井がすばらしく、
落ち着ける喫茶店である。
三宅は毎回『チャイ』を注文する。
『チャイ』とはミルクティーを濃く煮たものだが、
どうして三宅の好みである。
ちびちびアフタヌーンでチャイを飲むので、
1時間は居座る。
それだけ居ると三宅の命の洗濯となる。
・・・とは大袈裟か。
ともかく仕事をするにも
出来ない環境に入ってしばらくすると、
ふと自分の呼吸が
浅くなっている事に気付くのである。
ああ・・・。
北見でチャイを扱う店はあるのだろうか。
そして北見でチャイを飲めば
同じ効果があるだろうか。
三宅のワガママに付いてきてくれた
家族よ、ありがとう。
