院長の「なんていうか」日誌

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春の夢



三宅はもともと
布団に入ればものの5分もかからず
深い眠りに落ちる。
家人が、


「さっき話していたかと思ったら、
 もう寝息立ててるのよ。」


と三宅の寝入りばなを
解説してくれるのだが、
記憶がないので真偽は
謎のままである。


[いびき]は立てぬが
寝言は言うらしい。
これは実の母親も言うのだが
これまた証拠はない。
もっとも、娘はよく
寝言でゲラゲラ笑ったり、
だれかに謝ったり
しているのを耳にするので、
遺伝的な証拠になりそうである。



三宅の夢に芸能人や
ディズニーのキャラクターは出てこない。
すべて会った人ばかりである。
よく夢の中でも
歯の治療をしていることが多い。
もはや不治の職業病である。


目覚めは悪くないと思うが、
暖かくなったこの時期は
ちょっと起きにくい。


今朝、みやけゆう歯科医院の
外回りを掃除していると
小鳥が春を喜ぶかのような
軽やかな声で鳴いていた。




春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く