「サーティワンのアイスクリームが食べたい!」
娘はそう言った。
運動会では係を持たされて
さしたる昼休みもなく、
父親に似て遅い足を蹴り上げて頑張って走り、
運動会後の片付けまで行った
娘がそう言ったら、
父親がアイスクリームを
買いに行かない訳には行かないのである。
北見で開店したばかりのアイスクリーム店、
『サーティワンアイスクリーム』は
田舎にして行列のできる人気店となった。
家人と子どもたちのオーダーをメモして
1人行列に並ぶ三宅。
さっきまで『むし歯予防デー』を手伝っていた
歯科衛生士学校の学生も
アイスクリームを買いに来ており
三宅を見つけて手を振っていて
根拠なくばつが悪い。
果たして1時間10分後に
アイスクリームを受け取り急いで帰宅すると、
娘は寝息を立ててすっかり眠り込んでいた。
夕方に寝て、
未だ起きてこない。
アイスクリームは明日までオアズケね。