院長の「なんていうか」日誌

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ペーパームーン(1973年 アメリカ)


1935年、大恐慌時代のアメリカ。
アディは9歳の女の子。
交通事故で母親を亡くし、
父親は誰かわからない境遇である。


母親の葬儀に参列した
モーゼはアディを
遠い街の親戚まで
送り届ける羽目になる。
ところが、
モーゼは女たらしの
詐欺師だったのである。


モーゼはアディを適当に
あしらうつもりだったが
アディは頭の回転が早く、
その詐欺師のモーゼと
対等に渡り合うのだった。


いつしか2人はお互いを
相棒と認め、旅を続けてゆく・・・。





三宅が大学生の頃、
テスト期間中の深夜に
テレビで放送されていた。
最初は観る気がなかったのだが、
結局、勉強そっちのけで
最後まで観てしまった・・・。


アディは詐欺師のモーゼに敗けない
大人顔負けの度胸を持つ。
可愛くないように思われるかも知れないが、
とてもチャーミングな女の子である。


この休みに久しぶりに観たが、
三宅はすぐに感情移入してしまった。
『元カノ』に対し
再び恋に陥るような感覚である。(実体験なし)



映画は白黒作品


モーゼ役のライアン・オニール
アディ役のティタム・オニールは実の親子である。
監督がこの親子に会って
映画の制作を決めたのだという。


劇中にアディが、


「あなた、私の父親でしょ。アゴが似てる。」


「(怒鳴りながら)ちがう!全然似ていない!!!」



というシーンがあるのだが、
実の親子がやっているのだから
可笑しくてしょうがない。




アディの習慣など、
あらゆる意味で
大人の映画である。
全編白黒映画で今風ではないが、
とても凝った演出・撮影をしていて
トリビア」などと
言っている場合でないくらい
細かい部分に気配りされている。


見終わるとなんていうか
暖かく、嬉しくなる。
そんな名作である。




子どもが寝てから
もう一度観ることにしよう。



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