『魔女の宅急便』は
いまから22年前に公開された
スタジオジブリ作品である。
大学5年生だった三宅は
札幌で同級生と劇場まで観に行った。
魔女が実際にいる世界。
今では少なくなった魔女だったが
掟に従って13歳になったキキは
親元を離れ「修業」に出る
彼女が理想とした
海の見える大きな街に
住み着くキキだが
現実はそう甘くはなかった・・・。
前作の「となりのトトロ」より
急ピッチで制作された作品だそうだが、
20年後に観ても
丁寧な作りで感心する。
ジブリの宮崎作品は
荒唐無稽にして
日本人の日常や心情を
よく表していると思う。
ラストの大立ち回りには
今でも感動するのだが、
三宅に子供が出来てからというもの
冒頭のキキと父親の会話に
涙が出て仕方がないのだった。
「どおれ、私の小さな魔女を見せておくれ」