誰でもそうだと思うが、
小学生の頃から
自転車は自分の足である。
三宅は暇となれば
自転車で出歩いていた。
何キロも先まで自転車で行っては、
同じ北見市でも見知らぬ土地に
心を踊らせていた。
中学の頃も
お目当ての女子を巻き込んで
『サイクリング会』を催し、
北見市のサイクリング道路や
フラワーパラダイスに
自転車で繰り出したものである。
近年は不景気のおりに
自転車通勤する人が
増えているのだそうだ。
かつて大学生の頃、
三宅は自転車を担いで
青森を縦断したことがある。
あの頃は毎日自転車に乗り
足も太かったのだが、
今は見る影もない。
遠い夏の日だ。
