見ることが出来ないと思っていた
学芸会に行けて
気分は雲の上のようであった。
自分の子どもが出ている劇を観た。
世界の国旗の由来から
国々の事情や性格までを
ひとつの隙にしていて
なかなかの力作である。
イギリスやフランスが
そんな面倒な歴史でいまの国旗になったことや、
スイスの赤十字の国旗が
中東で嫌われる理由まで
『目からウロコ』の隙であった。
三宅が座る横や後ろから、
「ほう〜」
「ふーん」
「なるほど〜」
などと父兄から溜息が漏れる隙も
珍しいのではないか。
舞台脇のホワイトボードでは
副解説のような表示も
リアルタイムで出続け、
まるで授業を受けているようでもあった。
テレビでも知識クイズが
盛んな時代だから、
これからの学芸会の流行になるかも知れぬ。
いいものを観た。
個人的にイラク役のイケメン児童が、
「チクワ、チクワ」と言って
登場したのが気に入ったが、
なぜ「チクワ」なのか
全く不明である。