その子の名前は「ゆう○○」君であった。
ゆえに「ゆうくん」と母親からニックネーム的に呼ばれている。
治療が得意ではなかったゆうくんは、
泣きはしないが嫌がりながら治療を受けていた。
付き添っていた母親は懸命に彼を励ます。
「ゆうくん、がんばって」
「ゆうくん、お母さんがついているよ」
「ゆうくんうまく出来てるよ!」
「ゆうくん上手ね〜」
三宅も「ゆうくん」であるので、
違うと分かっていても
自分に語りかけているみたいで
嬉しくなってくる。
「ゆうくん、カッコイイ!」
うひゃひゃ!