「ジュリリ、ジュリリッ」
聞き慣れない野鳥の声を聞いて
三宅は耳をすませた。
どうみてもスズメや常連のコガラでもない。
ふと駐車場の植木に目をやると
6羽くらいの群れで白い鳥が
やって来ている。
『渡り鳥?』
ともかくシャッターを切ると
一定の距離を保ちながら
木の枝をつつき続ける。
本当に鳥は目がいい。
後で調べるとこの鳥は「シマエナガ」といい、
渡り鳥ではないそうだ。
冬期間になると山から下りてくる。
この鳥が面白いのは他種の鳥と一緒に
小さな群れを作ってグループで
活動するというところだ。
確かに今回三宅が遭遇したときに
コガラが一緒に来ていた。
場合によると子育ても
他種の鳥と一緒に行う場合があるのだそうだ。
なるほどたくましい。
何枚か写真を撮っているうちに
シマエナガはどこかへ行ってしまった。
超ラッキーでしたね。