院長の「なんていうか」日誌

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ドラマチック


「シャケの切り身はドラマだ!」


自慢の様で大変申し訳ないのだが、
そう小学生の時に気がついた。


写真で云えば右側の『背』の部分から
食べるのが三宅の流儀である。
ストレートでクセのないシャケの味。
少し脂ののった背中から
淡泊な中央に下りて側線(血合いのある部分)で一段落。


そこから盛り上がるオーケストラの様に
シャケのお腹の脂の乗った『ハラミ』まで荘厳に盛り上がる。


そのハラミ(写真左端)から皮に繋がるところは
シャケの旨味がすべて詰まっており、
ラストシーンとしてふさわしい
劇的な味わいが待っているのである。


ああ、シャケは素晴らしい。
地域的にシャケが豊富なので
三宅は恵まれていたのである。


しかし三宅の父は何故か
自分の子どもの『ハラミ』だけを
無言で食べてしまう人であった。


ハラミを食べた事を父に怒ると、
母が多めに焼いたシャケをもう一切れ出して来て
それを食べれ。あるから良いだろうと父は云うのだが、
違う。



『ドラマは途中から観てはいけない!』が
三宅の信条なのである。