三宅が小学生の頃は
父がよく喫茶店に行っていた。
高校進学で家を出るまで、
ほぼ毎回三宅が付いて行ったものである。
さて自分が何を注文したのかは
よく覚えていない。
たしかスパゲティだったり、
ホットケーキだったり、
きな粉餅と甘いものと言うより
腹持ちの良いものであったはずだ。
オマケに喫茶店のサイドメニューは
どれも美味しかったのである。
時としてこの誘惑に負けてしまう。
当時父が「今日はお寿司を食べに行くんだぞ!」と
言っているにも拘らず、
三宅が喫茶店で『あべかわ餅』を食べてしまい、
まるで寿司を食べる事が出来なかった事があるくらいだ。
父が喫茶店を好んだ理由は聞きそびれたが、
ハードな仕事の中で、
やはり一服したかったのであろうと思う。
父の年齢に近くなり、
三宅も同じ様に感じるようになった。
開拓しなければ。