2017-10-08 過去・現在・未来 学会の翌朝に三宅は通勤ラッシュの品川駅を歩く。 ゴウゴウと流れる人波の中で 置いてかれまいと一生懸命歩くが、 道産子の足は遅かった。 というより三宅の足が遅い。 学会会場で25年ぶりに会った医局の先輩と話して、 三宅はタイムスリップした。 確かにこの街で三宅は暮らして学んだのである。 自分の礎として確かな時間があったのだ。 先輩や親戚に恵まれていたと、 改めて感謝する気持ちが湧き上がる。 そして未来に向かうのだ。 うわー、珍しくカッコいい。