さあ、暖かかった日だった。
車の気温計ではプラス6度を示しており、
感覚的に初夏の様な気分になった。
暖かければ駐車場に張った氷を
出来るだけ剥がしたくなるのは
男のサガである。
診療後に始めるとバリバリと氷が割れる。
気温が高いと地面側から溶けやすいので、
コツを掴むと面白い様に舗装面から
氷が割れるのでやめられなくなる。
しかし暑い。
三宅の装備が真冬(氷点下)仕様であるため、
プラスの気温でちょっと動くと直ぐに暑くなる。
暑くて嫌になる。
しかし面白い様に割れるので
やめられない。
上着を脱げばいい。
しかし面倒なうえ面白くやめられない。
なんてやっているうちに
2時間が過ぎた。
お向かいのご主人と思われる方が
同じ様に氷を割っていて
『同志』と思いながら
さらに割るのだった。
やめられない、とまらない。