くじ引きの果て

今でこそ少なくなったが、

三宅が小さい頃の北見市には

市内にいくつも『くじ屋』なるものが

存在していた。

単に雑貨屋にくじが置いてあるケースもあったが、

くじ専門店もあったのだ。

ここでは書けないような

小学生がネーミングした店の名前まであった。

実際に店の正式名称は１軒以外未だ知らない。

常連中の常連であった三宅は

あまりにくじ屋に出入りしたために

父親にひどく叱られた。

そんなこともあって、

自分の子どもには存分にくじをさせよう！

と思って親になったが、

なぜか三宅の子どもたちは

さしてくじをしたがらないのである。

三宅だけがギャンブラー？