多くの場合、
月曜日の医療機関は
混み合うものである。
休日に歯が痛いなどとは
よくあるからだろうと
根拠なく思うのだが、
どうしたことか
今日のみやけゆう歯科医院の
午前中は暇で
閑古鳥が鳴いていた。
みやけゆう歯科医院のスタッフに、
「閑古鳥」を知っているか
聞いてみたが、
名前を知っていても
鳴き声を知っている衛生士は
1人もいなかった。
閑古鳥とは
[かっこう]の事である。
「カッコー、カッコー」と鳴く
この鳥は北見の山間でも
鳴き声を耳にする鳥であるが、
どこかもの寂しい感じがするから
[閑古鳥=かっこう]の
名前が付いたのであろう。
もしかして、
閑古鳥はウチだけではないかと
心配になるが、
他の歯科医院に問い合わせる
訳にも行かぬ。
三宅が聞いたのは
小学6年生の頃。
好きな鳥であるが、
実は開発が進んで
かっこうも姿を消してしまい、
若い歯科衛生士が
その鳴き声を聞いた事が
ないのではないだろうかと
ちょっと心配になる。
診療室では聞きたくないが、
それはそれは
美しい声である。
「憂きわれを
さびしがらせよ
閑古鳥」