カナトはみやけゆう歯科医院へ
定期的にフッ素塗布をしにくる
元気な男の子である。
実のところ知人の子どもであって、
カナトがお腹の中にいる頃から
知っているので、
「ゆう先生、こんにちは。」
とカナトの口から直接言われると
感慨もひとしおである。
知人の母親はカナトを
こよなく[溺愛]しており、
「いや、もー、カナトには
まいっちゃうんですよー。」
などとよく言っているが、
ラブラブなのはお見通しというか、
「愛おしくて仕方がない感じ」
しか伝わってこない。
さぞかしご主人は
焼き餅を焼いているのではないか・・・。
声も大きく元気バリバリだが、
パワーがあるのは
母親譲りと確信している。
以前カナトが三宅家に遊びに来たときは
三宅の子どもたちの中で
きれいに溶け込んでおり、
実の従兄弟の様であった。
三宅と一緒に風呂まで入った事があるのだが、
本人は覚えておるまい。
また一緒に入るかね、カナト。