院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

続・ネコのいる歯医者


「あっ!」



今朝、
スタッフが来る前に
歯科医院で仕事をしていると、
「チリン」と鈴の音が鳴った。
おかしいと思って振り向くと
サッと三宅の視界に
ネコの姿が入ってきたのである。


みやけゆう歯科医院は
ネコに侵入されたのだった
うかつにも普段、
裏口は施錠されているのに、
少しの時間ならと
開けたままにしていたのであった。
医療機関で動物の侵入など
あってはならない話である。



「こらっ。」


と三宅が怒鳴ると
ネコは仰天したらしく、
走って患者様通路に飛び出た揚げ句、
ガラスに追突した。
慌ててガラスが見えなかったらしい。


捕まえようと近寄ると、
必死に外来の手洗いへ逃げ込むネコ。
三宅が手洗を覗くと、
隠れようとしていたが、
お互い目が合って「ギョッ」とした。


三宅の頭には、


『窮鼠ネコを噛む』


と思い浮かんだが、
後から考えると
追い込んだのはネコであった。


にらめっこが数十秒続いた後、
ネコは脱兎のごとく
三宅の足元を駆け抜けた。
いや、ウサギではなくネコである。



床が滑るのか
洗口コーナーで壁に激突したネコは、
くじけずに侵入口まで走って
みやけゆう歯科医院の外へ脱出したのである。


やれやれ、
なんていうか助かった。




中庭で放たれていた
三宅家の飼い犬[チョコ]は
何をしていたのかと言えば、
ネコを見て吠えもせず、
ただシッポを振っていたのであった。