[ルパン三世カリオストロの城]は
かの宮崎駿氏が初めて監督した
アニメ映画の金字塔である。
かの手塚治虫はこの作品を観て、
あまりの面白さに
悔しがったのだと聞く。
昨晩にテレビ地上波で放映されていたが
相当の視聴率を稼いだのではないかと
推測する。
1979年に公開され、
当時は[Mr.Boo]という
香港映画と同時上映であった。
北見では[テアトル北見]で
公開されていた。
ルパンの映画としては2作目。
前作よりも興行は振るわなかったが、
後年になって人気上昇したのは
[となりのトトロ]と似た現象である。
今日もカジノから現金を盗み出した
ルパン三世は、その現金が偽札[ゴート札]
であることに気付く。
後に語られるルパンの苦い経験から
ルパンは[カリオストロ公国]に向かい、
途中、黒ずくめの男達に追われる
花嫁を助けるが・・・。
全編隙のない冒険活劇である本作は、
宮崎駿氏がまったく脚本を書かずに
絵コンテを切ったことで知られ、
後の宮崎作品の原点がここにある。
この作品によって国民の思う
[ルパン三世]のイメージが
一気に塗り替えられてしまった。
数年ぶりにこの作品を観ると、
あらためてこの作品の力強さと
[ルパン]が「おじさん」として
描かれているのが印象的だった。
ラストシーンで
ルパンはクラリスを抱きしめる訳には
いかないのである。
それは何故かと言われても
なんていうか説明に難しい。
「おじさん」にしかわからない。
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