三宅は大学5年生の時に
同級生から勧められて
スノーボードをはじめた。
およそスポーツ系の
趣味を持たなかった三宅だが、
スノーボードだけは
ずいぶんと熱を上げて
学生の間は週に2回、
板を持って山に行った。
そう、スノーボーダーだったのである。
さすがに国家試験の時期には
行かなかったが、
それ以外は「山が呼んでいる」と
友人と札幌圏の山を転々とし、
夜遅くまで滑り倒したものだ。
はては有名外国選手を
「おっかけ」して
出来ない英語で
むりやり自分の板に
サインまでさせた。
我ながら大した
バイタリティである。
それも今は昔の話。
みやけゆう歯科医院の開業時に、
手を怪我しかねないスノーボードを
三宅はやめたのだった。
冬が来れば思い出す
遥かな尾根
遠い空