みやけゆう歯科医院の診療後も
歯科衛生士たちの
『申請書づくり』は続いた。
課題は5症例の小児の口の中の
管理・指導方法を
記述するものであり、
当然にも同じ症例などないから
各々その考察には苦心した。
しかし彼女たちは
ついにやり遂げて、
安堵の息をついたのだ。
制度の変更があるため
次年度からは
認定歯科衛生士になるために
『口頭試問』がある。
そんな訳で
「落ちたらどうしよう・・・」と
三宅が弱音を吐いたら
先に認定衛生士を取得した
[おおたに]が、
「落ちませんッ!」
と目を吊り上げて
三宅に返した。
なんていうか
頼もしいものである。
果報は寝て待つか。