院長の「なんていうか」日誌

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塔の上のラプンツェル(2010年 アメリカ)ややネタバレ


ディズニーが放つPixerを除いた
50作目のアニメーション作品が
塔の上のラプンツェル」である。
原題は「Tanglet=絡みあった」だが
当初は「Rapunzel」であった。
マーケティングから要求された結果、
変更された。


        ◆


森の奥深くの塔に
ラプンツェル]という
18歳になる娘が住んでいた。



不思議な髪を持つ彼女は
母親から塔の外へ出てはいけないと
厳しく云われているが、
突然現れた盗賊の[フリン]と共に
母親に黙って塔の外へと
出かけるのだった。



自分の誕生日だけ見る事が出来る
無数の光を求めて・・・。


外の世界でラプンツェル
自分の出生の秘密を知るようになるのだが・・・。




特筆すべきは
登場人物たちの表情である。
ラプンツェルを女の子と見るや
決め顔で口説こうとするフリンの表情や、
ラプンツェルが母親の真意を知る瞬間など
傑出した『演技』をする。


Pixer作品でもなかなかだと思うが、
CGでもここまで出来るようになったかと
驚いた。


テーマは「親子」だと思う。
原作はグリム童話の『髪長姫』で、
どちらかというと恋愛もの。
それを現代の親子関係に変えて、
巧妙に描き出すことに成功している。




ヴィラン(悪役)として
物語の最初に登場する
[マザー・ゴーテル]は
恐ろしく狡猾なヴィランで、
特別な魔法を使わないだけに
リアルで怖い。


その欲望やラプンツェルに対するあり方は
少々現代の親への皮肉が
入っているように感じる。
親の1人として観ながら
落ち着かなかった。
これは大人向けの作品だと三宅は思う。



                 劇中にラプンツェルが描く絵:すごく好き!


どこかロココ調の建物が多く
美術がいい仕事をしている。
観ていて清々しい。
さらに音楽はアカデミー賞
8回もとった[アラン・メンケン]で
楽曲が素晴らしい上に
ミュージカル色豊かな作品だ。


吹き替えでラプンツェル役の
しょこたん]もかなり
がんばっているので
字幕も吹き替えもオススメしたい。


ただディズニーのエッセンスがいっぱいなので、
観るとディズニーランドに行きたくなるから
そこだけは覚悟してご覧頂きたい。