院長の「なんていうか」日誌

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故郷までの長い旅(3)


「運休だぁ」


1月4日、朝6時のニュースを見て
三宅はそう口にした。
2日から道央に降り始めた雪が
ついに止まなかったのである。


「それじゃあ、飛ぶかね」


三宅の母はケロッと空路を提案し、
急遽座席を押さえることになった。
ブログ用に持ってきたパソコンが
こんなところで役立つとは
露にも思わなかった。


急ぎ着替えて家人と札幌駅へ向かう。
3日に改めてとった特急の切符を払い戻し、
千歳空港までの切符を買う。


ホテルに戻り
家族を連れて札幌駅にとんぼ返り。


空港までの列車が運休になったと
勘違いした三宅が払い戻しをすると、
「走っているじゃん」と家人が
半ば強引に払い戻した切符を引き戻す。
駅員さんスミマセン。


空港に着けば座席を出来るだけ
家族が近くに座れるように
並んだ上に交渉し、
息子のバットは機内持ち込みできないので
手荷物預けコーナーで
外国人に混ざって並ぶ。


出発ロビーに入って
息子にアイスクリームを食べさせる
約束をした事を思い出し、
奮発してソフトクリームを
ロビーの端にあるお店まで買いに行き、
サービスに「夕張メロン」との
ミックスにしたら「食べれない」と却下され
またロビーの端まで「バニラ」を買いに行く。



飛行機は何の苦もなく飛び上がり、
雲の厚い道央をわずか40分で飛んだ。


空港からバス〜タクシーを乗り継いで、
母親と家族を実家に届ける。
急ぎ三宅は自宅に帰り
自宅へ戻り家族を引き取る。


自宅に戻ると家が冷え込んでいるので
暖房の設定温度を上げ、
ペットホテルに預けた
三宅チョコを迎えに行く。


チョコは予定の宿泊が1日延びたからか
帰りの車内で「遠吠え」をし、
かごから出るな否や
三宅に飛びついてベロンベロンと
頬を舐めた。



落ち着いたのは午後6時。
札幌に行ったのが遠い昔のようだ。


これで冬の旅行が懲りたかと問われれば、
全くそんな事はなく、
ハプニングも楽しい家族旅行であった。


また行こう!