こんなことを言っていいのか
よく分からないのだが、
三宅が学生の頃、
臨床実習中の空き時間に
せっせと指輪を作っていた。
シングルから2連、3連まで
[ティファニー]のカタログを睨みながら
制作に勤しんだのである。
均一の太さにするのが難しく、
研磨もまた『製品』の様には
なかなか出来ないのが悔しくて
札幌のティファニーまで実物を見に行った。
不謹慎な学生であったが、
銀歯を作る講師が
三宅の銀歯を見てこう言った。
「研磨がうまい」
さてその時作っていた指輪は
どこへ行ってしまったか。