院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

携帯とわたし

f:id:miyake-yuu:20210729231135j:plain

連日30度を超える気温で

雨が全く降っていない北見市。

 

みやけゆう歯科医院の草木もカラカラなので、

朝晩に水撒きをするのが

院長の仕事であった。

 

ある朝に水撒きから戻ってきた三宅は、

自分の胸ポケットに入れていた

携帯電話が忽然と消えていることに気がついた。

 

『気付けよ!』って自分でツッコミを入れながら、

三宅がどこかに置いたのではないかと、

医院の中や自宅を探し回るが全く見つからない。

 

少々蒼白になる自分を感じたが、

三宅が物をなくすときは

いつもそんな感じで全く心当たりはないことがほとんど。

 

しかし、

確かに胸ポケットに入れて

水撒きに出かけたのに・・・水撒き!?

 

家族の携帯から電話をかけてもらって、

三宅は花壇に走った。

果たして花壇からかすかに呼び鈴が

聞こえるのである。

 

花壇にあるキンセンカの茎が、

そっと三宅の携帯を抱えてくれており、

思わずため息が出た。

呆れる家族。

 

安堵すると同時に、

なぜそんなところで携帯を

キンセンカに預けた歯医者がいたのかが

甚だ謎である。