院長の「なんていうか」日誌

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従兄弟といっしょ

10日ほど前だったか電話が鳴った。



「ゆうちゃんいるかね。」



「ゆうちゃん・・・。」


珍しく電話を取った息子が
聞きなれない声と父親の名前に
面食らっていた。
日頃三宅は子供たちから
「ゆう」という
本名を使わない愛称で
呼ばれているため、
「ゆうちゃん」では
ピンと来ないのである。



電話の主は東京在住の
三宅の従兄弟ちゃんであった。
60歳を超える従兄弟に
[ちゃん]はないだろうと思うのだが、
[ちゃん]なしで三宅が呼べば
なんていうか他人を呼ぶような
感触であるため[ちゃん]付き
なのである。


電話の内容は
久しぶりに北見を訪問したいという
嬉しい知らせであった。
昨日、奥様と娘家族を連れて
北見までやってきてくれたのである。
「観光を」という話だが
北見に住む親戚一族に
会いに来てくれたんだと思う。



三宅が物心付いた時には
伯母は東京に住んでおり、
三宅が5歳の頃に
伯母の家まで遊びに行くと
従兄弟が居たのである。
彼は頭脳明晰で
話す内容も論理的。
それでいて堅苦しいところがないのが
未だに不思議である。


家人は三宅と彼を比べ、
「三宅の匂いがする。」という。
「臭い」訳ではなくて
同じ路線なのだそうである。
重責を持つ仕事をする[たかひこちゃん]と
同じ感じがするとは
お世辞でも嬉しい。


三宅が4歳の時だったか、
従兄弟が大学生の時に
北見を訪れた。
その時に何をしたかは
憶えていないが、
自転車を借りて留辺蕊まで行ってきたとか、
山のようなじゃがいもを平らげたとか
武勇伝に近い伝説が
三宅の本家には残っている。
その彼が帰る時、
三宅は熱を出してしまって
見送りに行けないと父に宣告され、
泣いてすねた三宅に
帰る前の1時間、
ずっと彼は地球や宇宙のことについて
話をしてくれたのである。
今も忘れない彼の言葉は、


「太陽から地球まで光が8分かかって届く。」


という話であった。




昨晩は親戚一同介して
宴会が開かれた。
2年ぶりに会った彼は
変わらず気遣いしながら
皆に話しかけてくれるのである。