院長の「なんていうか」日誌

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いとこ半


[ミオちゃん]は三宅の従兄弟の
[たかひこちゃん]の子供である。
三宅からすると彼女は
「いとこ半」という間柄だ。



今回の北海道への旅行に
両親といっしょに
ついてきた[ミオちゃん]に
三宅がはじめて会ったのは
彼女が1歳半か2歳の頃である。
冬の羽田空港だったと
記憶しているが
[ミオちゃん]は
ベビーカーに乗っていた。
彼女の着る白いコートを
寒くないように直そうと
ふと裏地を見るとそこに
[みやけゆう]と
書かれてあるので
ビックリした。
なんと三宅のお古を
使ってくれていたのである。


[たかひこちゃん]が利発なので
遺伝学的な結果として
[ミオちゃん]も利発であり、
2歳の夏に三宅が遊びに行った際、
彼女が飴を食べようとしていたときに
飴が気管に入ったら大変と、
三宅がその飴を割って
食べさせようとすると
[ミオちゃん]は怒って、


「ゆーにーちゃん、だいきらい。」


と言い出した。
困った三宅が泣き真似をすると、


「ゆーにーちゃん、だいすき。」


そう言いながら
ニヤニヤと小悪魔的に
笑う子であった。




そんな[ミオちゃん]も
今や一児の母親である。
優しいご主人と並んで
我が子を抱く彼女を見て
歴史は巡ると言うか、
人から人へ受け継がれてゆく
確かなものを感じて
三宅は静かに感動していた。



今朝、三宅家を訪問した
一行は屈斜路方面へ
観光に出かけ、
最終便で東京へ帰る前に
空港から「ありがとう」と
電話があった。




夜の北見から航路である
東の空をしばらく眺めていたが、
ついに飛行機の光を
見る事は出来なかった。