三宅が小学生の頃には
伯母の家が三宅の小学校のそばにあった。
いつだったか、
「ゆうちゃん、今度遊びにいらっしゃい」と
伯母が言うので、
翌日から学校帰りに伯母の家に寄ったものである。
もちろん連日。
今にしたらKYな子どもであったが、
伯母はニヤニヤしながら三宅にコーラス(昔の飲み物)を
入れてくれたのであった。
伯母の家には記憶の限りに
いつも文鳥がおり、
三宅を見るたびに『チッ』と挨拶をしてくれるが、
指を出して何度か噛まれる三宅でもあった。
でも心地よい家だった。
それから10年後。
正月にいとこに年賀状を届けに行った際、
ちょっとお酒でもという話になった。
しかし下戸の三宅はあっという間に意識を失い、
詳しくは語れぬが、
伯母の気に入っていた絨毯にキラキラしてしまったのである。
三宅の痛恨事ランキング1位。